ビショップス・オープニング
白は2手目でビショップをc4に出してf7を狙い、ほかの選択肢はすべて残しておきます。
1.e4 e5 2.Bc4で始まる名前付きライン40本・ECO C23–C43
狙い
1.e4 e5 2.Bc4のあと、白はすぐにビショップをf7に向け、キング側のナイトは控えておきます。こうするとfポーンが自由なままなので、あとでf4を突けます。また、2.Nf3のあとにしか生じないペトロフ・ディフェンスも避けられます。
黒の最善の応手は、多くの場合e4を攻める2...Nf6、Berlin Defenseです。白はd3で守ってイタリアン・ゲーム風の静かな対局にするか、ポーンを渡して展開を急ぐ3.d4のUrusovのようなギャンビットを試せます。ビショップス・オープニングは、手順を変えてウィーン・ゲームやイタリアン・ゲームに合流することもよくあります。
柔軟で、良い意味で古風です。本格的に研究された最初期のオープニングのひとつで、今でも白に落ち着いた健全な局面と、攻撃のチャンスを与えてくれます。
イタリアン・ゲームは好きでもペトロフは避けたい人、そして作戦を相手に読ませないのが好きな人に向いています。
黒は...d5や...Na5の筋でビショップを攻めてきます。交換されたり追い回されたりする前に、b3に安全な退路を用意しておきましょう。
流れ
- 1.e4 · 白はポーンで中央を押さえ、クイーンとf1のビショップの通り道を開けます。最もまっすぐな始め方です。
- 1...e5 · 黒も同じように応じます。中央を同じだけ取り、クイーンとキング側のビショップのラインも同じように開きます。両者とも、ここからすばやく展開したいところです。
- 2.Bc4 · ビショップが先に出て、f7を狙います。f7は黒キングのとなりで、キングしか守っていない唯一のマスです。ナイトを元の位置に残しておけば、あとでfポーンをf4へ突けます。
- 2...Bc5 · 黒も同じ考え方で応じます。ビショップがf2を狙ってd4を押さえるので、白は準備なしにd4と突けません。
- 3.c3 · 白はd4の準備をして、2つのポーンで中央を築き、ビショップを押し返すつもりです。c3のポーンはクイーンがb3へ出る道も開けます。b3のクイーンはb7を攻め、ビショップの後ろからf7も狙えます。
- 3...d5 · 白がd4を指す前に、黒が中央で仕掛けます。ビショップとe4のポーンを同時に攻める手です。4.Bxd5 Nf6のあと黒はビショップを攻めて時間を稼ぎ、ポーンの代わりにすばやい展開を手に入れます。
定跡の次の手
- 2...b5
- 2...Nc6 · King's Gambit Declined: Classical, Svenonius Variation
- 2...c6 · Philidor Counterattack
- 2...d5 · Khan Gambit
- 2...f5 · Calabrese Countergambit
- 2...Bc5 · Boi Variation
- 2...Nf6 · Berlin Defense
注意点
関連するオープニング
- Ruy Lopez C60–C99・名前付きライン200本
- Italian Game C50–C59・名前付きライン156本
- Vienna Game C25–C29・名前付きライン55本
- King's Gambit C30・名前付きライン1本
オープニング名と手順:Lichess chess-openings(CC0)・Lichessとは提携していません。